●margaret cafe●

・・・・・ただただ独り言・・・・・

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やっぱり。期待はしてはいけない。

ちょっとでも期待した私がばかだった。うちらはそんな、普通にいるような関係にはなれない。

とあんなに割り切ったはずだったのに。私が浮かれすぎた。ばかだね、私。

 

先週はホントに幸せだった。だからこそ少し傾いてしまったのかもしれない。

先週、私は研究の調査と称してほりぃの家に泊まりに行った。2泊。ホントに楽しかったなぁ。

普通は私結構気を遣ってしまうから2日もいっしょにいれば疲れてしまうんだけど、

彼女といる時はまじ楽。だからこそ私も彼女に優しくできるの。

ホントに私はほりぃといて楽しいし、癒やされるし、幸せだった。

そしてその次の日にりょうと遊ぶことになっていた。その2つの約束は別々にしたけれど、

たまたまそういう日程になっていた。今月に入ってからりょうかれよく連絡くるようになっていた。

私はそれだけでうれしかった。そんで家に来なよって話になっていた。

私は別に家に行くとかそういうんじゃなくても普通にりょうに会いたいだけだった。

もうりょうとは3ヶ月以上会っていない。会っていないのにりょうのことはココロからは消えず、

会いたい気持ちが深まっているだけだった。でもりょうも会いたいと言ってるくせに約束するたび、

今週はごめんって言われていた。でももう3ヶ月も会っていないなかの1週間2週間なんて

どってことなかった。てか慣れた。慣れちゃだめだよね(笑)

というか会えない時間の間になんか自分の気持ちハッキリさせたくて、

りょうにどう思われていようと、自分の気持ちを伝えようとおもったことがあって、

普通に素直に言おうと思ったんだけど、そう思ったときに限ってりょうに会えなくて。

だからとにかく会って今までのこととかいろんなこと聞きたいし言いたいしって思っていたの。

 

そんで約束の日。その日はりょうの仕事が終わってから会うことになっていた。それまで私はひとり。

M美術館に行くことにした。ほりぃの家のPC使わせてもらって調べたの。

そーいえば私最近美術館行ってない。前は休みの度に行っていたのに。なんとなく忘れていた。

たまたまわたしが好きな有名なデザイナーの展示をやってて、見に行った。

初めて行く美術館だったけどでも楽しかったぁ。ひさびさに目をキラキラさせた気がした。

たぶん普通の人が見る早さの2倍くらい時間をかけてじっくり見ていた気がした。

だって、やっぱりその人のこと多少本読んだりして知っていたから、展示されているものは

どれもこれも貴重なものだって実感できたしそれが自分の目の前にあると思ったらそりゃ感動でしょ。

とっても刺激を受けた時間だった。美術館を出てからもまだ時間があったからcafeに入って

ぼっとしてカキカキして。時間をすごした。外に出ると寒かった。コート着てくれば良かった。

もう冬なんだなぁと改めて実感した。寒さが時間の長さを感じさせてくれた。

りょうにあってからもう結構時間がたっていたんだね。知らない間に刻々と。

初めて会った桜の下にいるりょうの姿が少しちらついた。

あれからもう半年以上経った。2つ季節もまたいでいるのか。

待ち合わせ場所。ひとがたくさん行き交う駅。テンパル。

別に田舎っ子だからじゃないけど、でも流されそうで居場所に困る。

電話が鳴った。「どこいる?」「えっと、どこだろっここ?りょうは?」「うしろにいるよ」「えっ・・・」

振り向くと本当にりょうが後ろから歩いてきてた。なんでこいつはいっつもかっこいい登場の仕方するんだろ。

ムカツク。普通に登場しろよ、ったく。と思いながらもたぶんそこにはうれしい顔をしている自分がいただろう。

それからご飯を食べて話しをして。やっぱ目の前にいるりょうは夢みたいだった。

 

それからりょうの家に行った。女の子が男の子の家に行くということ。そ

の意味は分かっていた。いくらばかな私でさえ、分かってるよ。別に普通のことじゃない。好きならば。

途中でお酒を買ってりょうの間接照明の薄暗い狭い部屋の中で2人で飲んだ。

さっきもお酒飲んでいたが、私の場合外で飲んだときって無意識にセーブしているのか、ぜんぜん酔わない。

まぁ、私はどちらかというと介抱する側の人間だからかもしれない。

それか人前で我を忘れる姿なんて見せられないからかもしれない。理由はどうあれ酔わない。

それと、好きな男の前でも本酔いなんてしない。だって酔ってしまえば終わりだもの。

そう、女の子は好きな子の前では酔ったふりをしているのよ。みんな。そうだったはずなのに。

気づけばお酒に飲まれてるじゃないですヵ!?この私が。ヤバっ。そう思った時には遅かった。

でもそんなグデングデンってわけじゃないけど。明らかに酔ってたよ、自分でも分かるくらいに。

自分では普通の話してるつもりなんだけど、隣に座ってるりょうが笑ってる。絶対酔ってるんだ、私。

でも・・・・・・いっか。別に飾る必要なんてない。飾ったってその先にあるものなんてなにもない。

「本当の自分でいること」それが次の恋の課題となっていた。そう今の恋の。

だからあえて正気になんてならなかった。

というかずっと酔っていたかった。この時間が止まって。りょうの姿に酔って。

そのうち私は眠くなったので横になってしまった。

そうするとりょうが「寝るならちゃんと寝なっ」ってやさしく私を起こしてちゃんと寝せてくれた。

そのときりょうが手を広げておいでってしてくれたそのことがうれしかった。

そして2人は抱きしめ合ってキスしてお互いをお互いで感じていた。そして2人は眠った。

昼すぎ、やっとりょうが起きてくれた。それまで起きるけどうだうだしながら時間が流れた。

私は次の日は2人でデートにでも行けるとウキウキしてたのに。

突然りょうが「ごめん、今から仕事行かなきゃになった」って言ったの。ショック&ホントかよ、って思った。

でもそういうのだから、仕方ない。支度をしてさっさと退散しなければだ。なんて悲しいんだろう。

私の嫌いなものTOP5に入るものの一つに好きな子とデートの終わりに別れること。

これだけは、いくら表情に出さないようにつくろっても、あからさまに寂しそうにしてしまう。なおさねば。

笑って「またね」って言えるように。でもできない。それはやっぱり前の恋が影響してるから。胸が少しだけ苦しくなった。

そして私を駅まで送ってくれるのかなと思えば駅まで行く道の途中で

「ごめん、急いでるからここで」って言われ、りょうは来た道を走って戻って行った。

その姿があまりにも切ないからすぐに私は駅の方に向かって振り向かずに歩いた。

「他の女の元に走って行くのかな」少しだけそんな不安がよぎったけどそんなのどうでもいい。

りょうから別れた私はなんだか空っぽだった。自分でも意味が分からないほど頭の中もココロの中も

空っぽのまんま、ただ自分の家までの帰り道を行くだけだった。

電車を乗り換えしても、目をつぶってみてもそれは変わらなかった。意味が分からない。

さっきまでりょうと会っていたことがウソみたい。ウソなのか?また夢?いやウソじゃないよ。

そんなことがぐるぐる回る。そして寂しさと苦しさが体を重くしていた。

どうしてこんなに脱力感でいっぱいなんだろう?電車の中で考えてみたけど、やっぱり分からなかった。

ずっと会いたかったりょうに会えたし、家に行ったし、楽しかったし。不満なんてないじゃん。

今まで私が欲していたものの近くにいれたじゃない。意味がわからない。

それから自分の駅に着いたけどなんとなく家に帰りたくなかった。

ふらふらっと家に帰る途中にあるバイト先に寄ってみた。いつもの仲間。いつもの笑顔。ほっとする。

休憩室にいたのはひさびさに会うバイト仲間友達だった。なんだか話すのひさびさ。

その子は遠距離恋愛をしてる子だった。思い切って聞いてみた。まぁ、いろんなこと隠して聞いたんだけど。

そこ子曰くそれは「次の約束がないから」だってさ。確かに。そっか。なんか納得した。

私が一番怖いことはもうりょうと会えなくなることだった。本当に恐ろしい。

なんでこんなに好きな人に会えなくなるかもしれないってことに怯えているかというと・・・・・・

また次の機会に書こう。とにかくそのことが私の中で一番怖いことなの。

たぶん私はそのことに怯えていたんだ。そっか。

たとえ今日りょうが仕事に行くと行って女の人と会ってても、そんなことより怖いのは

もうりょうと会えなくなること。そのことだった。

そう納得して家に帰って、次の日。りょうから電話がかかってきた。めずらしい。

私はまたりょうと遠くなるのだろうっと思っていたから、少しうれしかった。

今週私の家に行きたいとの電話だった。素直にうれしかった。

やっとりょうとの距離が近くなれるのかもって思ったからね。

でもその週末、りょうは来なかった。仕事だってさ。ウソ。

やっぱり、うちらは普通の関係にはなれないんだね。そう思った。

 

 

 

 

2005.11.20

 

                                

プロフ               作品                  ダミー

  

 

 

(*ノωノ)キャ(*ノωノ)キャ(*ノωノ)キャ

 

 

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